R1.7.7(日)

サクランボ狩りと手打ちうどん作り体験&北海道農業の歴史を学ぶツアー

 

○農業・農村は食料の供給とともに安全で住み良い環境をつくる様々な機能を有していまが、こうした機能を維持、継承するためには次世代を担う子供達が農業・農村を理解することが重要です。「サクランボ狩りと手打ちうどん作り体験&北海道農業の歴史を学ぶツアー」は、収穫の喜びや加工品の調理体験、そして農業の歴史を学ぶことを通して、食の大切さや農業・農村の役割を理解することを目的に企画いたしました。

○ツアーには、多数ご応募いただいた中から、子供達を中心として大人22名(中学生含む)、子供20名(小学生16名、幼児4名)、乳児2名の計44名に参加していただきました。

○当日は、晴れ渡った青空の下、絶好のツアー日和となり、ツアーに対する期待度は一段と高まりました。

○最初の体験プログラムとなる「サクランボ狩り」の果樹農園に向けてスタートです。車中では予め配布した資料に基づき、日本の食料自給率の現状や北海道農業の概要などについて、事前に学んでいただきました。

○南区の「「砥山ふれあい果樹園」(南区砥山84番地)に到着後、園主である瀬戸修一(北海道登録ふれあいファーム)さんより果樹農家の高齢化に伴い重い果樹から軽い果樹への移行が進んでいる果樹園の現状や今年のサクランボの生育は昨年と違って気候にも恵まれ品質(甘さ)も大変順調であるとの説明があり、参加者の期待は大きく膨らみいよいよサクランボ狩りの開始です。いろいろな樹木の味比べをしながら園内を歩き回るうちに、他の観光バスが続々と到着して園内の至る所から賑やかな声が聞こえてきました。園主の言葉どおり上質のサクランボ(佐藤錦、紅秀峰)に参加者一同満足した様子で終了いたしました。

 

○次の体験プログラムの「手打ちうどん作り体験」の場となる南区民センターに向けてバスは移動しました。区民センターに着く頃には昼食の時間となりましたが、料理研究家東海林明子先生やスタッフの方々、更には「農・と・ぴあ」の会員によって道産食材を活用した「野菜と豚肉のトマトカレー」が用意されておりました。サクランボ狩り直後の昼食でしたが、昨年と同様カレーの評判は良く、特に素揚げしたナスやズッキーニーのトッピングが好評でした。

 

○昼食後は東海林明子先生の指導の下、スタッフの方などの協力により「道産小麦を使用したうどん作り体験」に取組んでいただきました。ジップロックに入れた小麦粉と塩水をそぼろ状になるまで振り、団子状にして足踏みすること20回×4回で生地ができあがりました(2~3時間寝かせると腰が出るとのこと)。次に麺棒を使って3mm程度に伸ばした後(ここまでは子供さんも参加できます)、包丁で3mm幅に切るとうどん麺の完成です。意外と短時間で、子供さんもお手伝いできる工程でもあり、家庭でも手軽に家族ぐるみで調理できることから、使用した麺棒と麺打ち台のセットを購入された方もいらっしゃいました。サクランボ狩りや昼食のカレーの後でしたので、別途スタッフが用意したうどんを試食していただき、参加者が作ったうどんは持ち帰っていただきました。

 

○最後の体験プログラムの「北海道農業の歴史を学ぶ」場である北海道大学総合博物館の「札幌農学校第2農場」(北18条西8丁目)に移動しました。札幌農学校の初代教頭W・S・クラークの構想による模範家畜房(モデルバーン)等の施設は明治10~11年に建設され、明治42~45年に現在の場所に移転されたものです。見学の冒頭、場長である近藤誠司名誉教授から歓迎の挨拶と全体説明の中で、人間には直接役に立たない草を牛に食べさせ、牛乳やバターを生産し、更にホエーを利用して豚を育成する酪農畜産農業を北海道で展開した意義などについて説明がありました。その後4人の農場ボランティアの方々の案内により、模範家畜房や穀物庫、日本最初の円形型石造りサイロ(札幌軟石使用)などの施設を子供達が厭きることのないよう、丁寧かつ巧みに説明していただき、開拓使以来の北海道農業の歴史を学んでいただきました。

 

○今回のツアーには、北大のボランティア組織から2名の学生さんに同行していただきました。お二人は子供達の話し相手、遊び相手として優しいお兄さん、お姉さんとして慕われ、うどん作り体験の際には率先して助手の役割を担うなど、今回の体験ツアーの魅力を高めることに貢献していただきました。ありがとうございました。

 

○また、参加者の皆さんにはアンケートに協力いただきましたが、その結果を来年度以降のツアー企画に反映させて参りますので、皆様方のご参加を心よりお待ちしております。

 

                                    

 

7月7日(日)の実施写真です。参加者からの投稿写真も掲載しています。

リスが、大木の根元で歓迎してました。

参加者への配付資料

 

● 食料自給率のことや北海道内、札幌市内で生産されている農作物のことなど、

  農業の現状と課題に関しての参考資料

・「さくらんぼ狩りと道産小麦での手打ちうどん作り体験ツアー(参考資料)」

  :NPO法人農・と・ぴあ作成

・「北海道農業・農村の概要」 : 北海道農政部

・「農業ランド北海道」(H30年版): (公財)北海道農業公社発行

・「さっぽろの農産物」 : 札幌市経済局農政部農業支援センター発行

・「さっぽろ農情報ガイドブック」 : 札幌市経済局農政部農政課発行

● 料理レシピ

・「ジプロックで作る手打ちうどん」レシピ

  : NPO法人農・と・ぴあ作成 (料理研究家東海林明子監修)

・「野菜と豚肉のトマトカレー」レシピ 

 : NPO法人農・と・ぴあ作成 (料理研究家東海林明子監修)

● 見学施設パンフレット

・「重要文化財(札幌農学校第2農場)」: 北海道大学総合博物館発行

参加いただいた方々のご意見など

 

○  NPOの活動目的についてご意見をお聞かせ下さい。

・とても良い活動だと思う(3人)

・農業のいろいろな活動を通して知る機会を増やすことは良いこと

・いろいろなことを紹介することは大切です。

・道民(道産子)として、道内、全国(海外)へ北海道の魅力を発信し続けていただきたい。 

・大事な活動なので是非発展させてほしい。

・もっと身近に感じられるイベントをやってほしい。

・農業の現状を知ることはとても大切な事で、これからも続けてほしい。

・実は輸入にこんなに頼っているとは知りませんでした、もう少し自国に対して勉強する必要があると考えるようになりました。

 

○ 希望する体験や講習会がありましたら、お教え願います。

・野菜の講習会

・体験:いちご狩り、田植え・稲刈り(3人)、すなっぷえんどうの収穫

・フルーツ狩りや北大内の牛を見てみたい。

 

○  ツァーに参加して思ったことを書いてください。

  (農業や農村のこと、加工体験(手打ちうどん作りなど)、北海道農業の歴史など)

 

・うどんが簡単にできて、家でもつくりたくなりました(40代女性)

・さくらんぼ、カレー、うどんはとてもおいしかった(40代男性)

・子供たちには話がむずかしい部分もありましたが、とても興味深い話がたくさんありました体験もスタッフやボランティアの方が手伝ってくれて楽しい時間を過せました。又参加したいです(30代女性)。

・うどん作りが楽しかった。子供に農業などに興味を持ってもらいたいので子供に向けて説明をしてほしい。親はもらった資料を読めばわかるので面白くしてほしい(40代女性)。

・さくらんぼ狩りでは、食べ頃の実が多かったのでとても良かった。カレーライスもとても美味しかった。札幌農学校の説明がとても分かりやすく理解を深めることが出来ました(40代女性)。

・うどんが美味しかった。カレーを準備していただいたので良かった。食事の片付けもやっていただき、助かりました。ありがとうございました(40代男性)。

・うどん作りは思ったよりずっと簡単で楽しかった。さくらんぼ狩りに行ったりすることで農業の応援に少しでもお役に立てたら嬉しいです。ありがとうございました(40代女性)

・お昼ごはんのカレーがとても美味しかったです。自分が作ったうどんを食べるのが楽しみです(10代女性)

・北海道の魅力について、盛りたくさんのツアーだと思います。農業や農村、歴史を学ぶことができてとてもよかったです。もっと多くの道民の方に参加してもらいたいと思います。妹が農家に嫁ぎました。「食」について関心があります(40代女性)

・普段体験できないことを出来るのはありがたいです。農業について子供達がもっともっと興味を持てるようになると良いと思います。アイヌ記念館の時も参加しました。いつも楽しく参加させていただき、ありがとうございます(40代女性)。

・さくらんぼは家で待っている家族が楽しみにしています。うどん作りは初めてでしたが、教えていただいて良かったです。第2農場の説明をいただいて、とても良くわかりました。ありがとうございました(60代女性)

・とても楽しく勉強になりました。ありがとうございました(50代女性)。

・子供が農業や食に興味を持ってもらえたら、連れてき手良かったと思います(40代女性)

・うどん作りは家でもできそうなのでやってみたいです。小麦粉によって硬さや粘りが全然違っていたので、家で食べ比べるのが楽しみです(40代女性)。

・うどん作りはとても大変なイメージでしたが、作ってみると家でもできそう、子供と一緒にまた、作りたいと思いました。やはり自国の物を少しでも多くの方が取り込める事を知るべきだと思いますし、私も知ることが出来て良かった。ありがとうございました(30代女性)

・そば打ちはしたことがあるのですが、むずかしくて家ではしたことがありません。うどん作りは初めてでしたが、思ったよりずっと美味しくて家でも作ります(50代女性)。

・うどん作りは初めてでとても楽しかった(10代女性)

 

 

[企画趣旨]

 NPO法人 農村と都市を結ぶ応援団は、生きることに欠かすことのできない食料を生産している農業や生産の場である農村を、都市の消費者や次世代を担う子供たちに様々な体験を通して学び理解を深めていただくことを目的に活動しています。

 札幌の子供たちに、札幌農業の歴史や今の札幌農業について学ぶ機会を提供します。

また、北海道産農産物で調理した食事や農産物の加工体験を通して北海道、札幌で営まれている農業、ひいては食の大切さなどとともに、北海道大学総合博物館(札幌農学校第2農場 )で北海道農業の歴史について理解を深めて頂けることを目的として企画しました。

 なお、札幌市並びに(一財)北海道農業近代化技術研究センターのご支援をいただき、参加者のご負担の軽減が図られております。

 

[実施日等]

■実 施 日    令和元年7月7日(日)

■募集人数  40名(最少催行人員20名) (※ 応募者多数の場合抽選)

■旅行代金  大人 お一人様 3,000円

       小人 お一人様 1,500円

       (大人は中学生以上、小人は4歳以上小学生以下の方が対象)

■募集締切  6月24日(月)

 

[申込み方法]

 申込・問合せ先 ㈱農協観光札幌支店 ☎222-1151

 

          E-mail noukanjuku@ntour.co.jp

■Eメールにて、①コースNo:0707②参加者全員の氏名(フリガナ)③年齢・小人学年④郵便番号・住所⑤電話番号を明記し、募集締切日「6月24日(月)」までに申込み願います。

 

■詳細は、(株)農協観光札幌支店 農感塾ホームページ「農感塾募集ツアー」「7月」でご確認願います。

https://ntour.jp/gt/hkd/


過年度の写真・動画を参考に願います。